2011/03/04

花、つぼみのシミ

春の陽気から一転、真冬の寒さに逆戻りの週末です。
岡山市でもお昼から雪が降りました。
やっと膨らみだしたデンドロビュームのつぼみもギュッと固まってしまいそうな寒さです。


暖かい日が続いていたため、低温のことを気にしなくなってはいませんか。

やっと開花を迎えるという時に低温多湿にしてしまうと、デンドロビュームの花やつぼみに黒いシミを出してしまいます。この原因は灰色カビ病であり、花全体に症状が及ぶと、商品性が著しく損なわれ、鉢物商品の場合は出荷できないこともあります。

1月と2月の管理でも記述しましたが、冬期の室内での管理には高温乾燥にも注意が必要ですが、低温多湿にも気をつけたいですね。
乾燥によるつぼみの黄変を気にして、頻繁に霧吹きで直接スプレーをかけてしまうと、明け方の冷え込みで、花やつぼみにシミが出てしまうことがあります。



少々分かりづらいですが、画像をご覧ください。低温室で開花したヒメザクラ‘サノック’には花弁に黒い小さな斑点が見られます。


こちらはリップに小さな無数のシミが見られます。




ペタルの裏側にはかなり目立つ大きなシミが見られます。


ペタルの裏側にもシミ



つぼみに出た黒い斑点は、消えること無く、開花してもやはり見だってしまいます。

つぼみに出たシミ


 斑点が大きく拡がることはありませんが、見た目がよくありません。

セパルの裏側にくっきりと黒いシミ

表から見ても目立ちます

これら写真の花は症状としては軽微な方で、ひどい場合は斑点が拡大し、花枯れを起こすこともあります。

デンドロビュームのつぼみがこれから膨らんできくるという皆様は、十分注意しましょう。