2011/03/21

つぼみはデリケートなもの

3月も後半になり、無加温でデンドロビュームを育ててきた家庭でも、やっと花芽、つぼみが大きく膨らみ、開花が楽しみな時期であると思います。






3月になって暖かくなり、ついつい温度や栽培環境の変化に油断しがちですが、開花してくるまで安心はできません。三寒四温の言葉通り、温度変化の激しい気候が続いています。





このブログでもつぼみが硬く小さい時期には環境の変化を受けやすく つぼみが落ちることがある事をお知らせしていますので、実際に皆さんも栽培時には注意されていると思いますが、つぼみが大きくなったと安心していても、つぼみが変色し、だめになることもあるのです。

よく聞く失敗の一つに、つぼみが大きくなってくると、はやく開花させようと、リビングの温かい場所へ移したりしがちですが、それはつぼみを落とす大きな原因になります。

これは単に温度や湿度等の環境の変化だけでなく、その結果、水やり等の管理が適切に行われないために、鉢の中の状態、特に灌水過多で根が傷んだり、逆に乾きすぎたりとデンドロに大きなストレスを与えている場合が多いようです。

品種による違いもあり、すべての品種に共通するわけではありませんが、特に、環境の変化に敏感な品種があることも覚えておいたほうが良いでしょう。
まもなく開花というときに、つぼみの色が変わって、花数が少なくなってしまっては、喜びも半減です。

大きなつぼみが水浸状に枯死します


3リン着花のところ中央のつぼみが変色


ある程度の大きさになり、確実に開花してくるまで、置き場所や環境を極端に変えないようにします。
ここまでくれば落蕾の心配も少なくなり、 後は満開を待つばかりとなります。



開花まであと少しです。