2011/06/19

葉や茎に病気が出やすい時期

毎日、スッキリとしない天気です。今日の岡山市内は朝からどんより曇り空。


昨日に引き続き、デンドロビュームの栽培において梅雨の時期に気をつけたいことを投稿します。



長雨により多湿状態が続けば葉先、葉の表面が常に濡れた状態が続き、黒斑病などの斑点病が多発することがあります。また展開中の葉には疫病が発生しやすくなります。




斑点は次第に大きく、範囲は拡がる


柔らかい葉の展開部分がなりやすい

疫病や斑点性の病気はカビが主な原因であることが多く、いったん発生すると周囲への拡がりが早く、注意が必要です。
長雨が続くようなら、軒下に入れて雨を避けるなどの工夫も必要でしょう。

早期発見、早期予防が肝心です。ダイセン水和剤やトップジンM水和剤の散布が有効です。



天候不順で日照不足、多湿状態が長く続くと植物体の活性も下がってきます。
この時期、早咲き系統の品種の中には古い茎の葉が落葉しやすいものもあり、落葉後にこれを長く放置しておきますとカビが生えて、次の病気の感染源にもなりかねませんので速やかに取り除くことが肝心です。




古い茎の葉が落ちやすいのです





落葉した葉にはすぐにカビが生えます







また、湿度が高く蒸れやすい状態が続くと、柔らかい新芽の根もとが腐る軟腐病が発生しやすくなります。



初期段階ではヒトマイシンやアグリマイシンなどが有効ですが、特に株元で発祥した軟腐病は株そのものをだめにすることがあるため、処分するしかありません。付近の株にも移りやすいので、注意します。



茎部まで細菌が侵入、腐敗している

これらの、症状は日照量の低下する梅雨時期に特に発生しやすいため、通気や日当たりを良くし、環境を少しでも改善することで発生を抑えるようにします。

天気の良いときには風通しの良い場所で積極的に光線に当ててやましょう。