2012/04/21

殺菌剤散布

昨日の投稿では栽培場の生育旺盛な苗の様子を紹介しました。

支柱を立てることで、光線不足の解消で健全な生育と病害虫を防ぐ効果をがあることを書きました。

温室での栽培では、この頃になると日中の温度もかなり高くなり、灌水の頻度も大変多くなります。

何万株も大量生産される栽培温室の中では斑点病など病気の発生が心配されますので、この時期に殺菌剤の予防散布を行います。



予防を兼ねた定期的な殺菌剤の散布は、営利栽培ではどうしても必要な作業です。


通信販売をご利用いただいている皆様の元には、このように葉に農薬散布の後のある苗が届く場合がありますが、白く葉に残るのは殺菌剤散布によるものです。斑点病、灰色かび病、疫病などに予防効果があります。










しばらく効果が続くものですので、拭き取らずそのまま管理をお願いします。


しかしこれは、一般のご家庭での農薬散布を薦めているわけではありません。
一般家庭での管理の場合、梅雨の時期や秋の長雨のシーズンでない限りは栽培環境を整えてやることで、多くの病気は予防できると思います。
特に室内管理の場合は、なるべくお部屋で農薬散布はしたくないものです。


風通しの良い場所、明るい場所を確保し、デンドロビュームの好む環境を作ることは、病気を防ぐことにも繋がります。そして病気に強い株を作ります。

毎年、斑点病で葉を落としている方、軟腐病を発生させる方は栽培環境を見直してみてはいかがでしょう。