2012/05/09

ラベルを大切に

栽培に関する問い合わせに紛れて多いのが品種名の問い合わせです。

育てているうちにラベルを無くしてしまわれるようです。
植え替え時に取りちがえてしまい、どっちがどっちだか分からないなんていうこともあるのでしょう。




せっかくいい花が咲いでも、名前がわからないのは困りますよね。
このように写真を添えて、封書でご質問いただくことがよくあります。


そこには
「10年以上前にドームのラン展で購入した苗が、、、、 ラベルを無くして、、、、」
と書かれていました。

この場合、写真からトゥーマイキッズ‘スノーホワイト’であることがすぐに分かりました。


弊社の品種であれば写真でほとんど分かるのですが、そうでない場合は分からないことが多いです。
また、そのような場合、購入した花屋さんで聞いても、まずお店の人で分かる人はいないでしょう。

ラベルには品種名のみならず、様々な情報が書かれています。
植物同様に大切に扱って欲しいのです。




まず交配名(Grex)が記載されていますので、この正式な英語表記からRHSのサイトで育種者や交配親を辿ることができます。(下記リンク参照)
植物名の最後には入賞記録が記載されています。
さらに裏面には育種業者や販売者の名前、連絡先が書かれていることもあり、その品種を詳しく知る上で貴重な情報源となります。


新たにランを購入したなら、植物名をあらかじめノートに控えたり、花と一緒にラベルを写真に納めて記録を残しておくと良いでしょう。

プラスチックのラベルは劣化することもあり、気がついたら名前が読めなくなっていたという場合もあります。当然、紛失した際には大変役に立ちます。


RHSサンダースリストの品種登録については検索方法も含めて、こちらに詳しく解説してありますので、参考になさってください。

RHSへの品種登録について

RHSの登録品種を調べる その1

RHSの登録品種を調べる その2

RHSの登録品種を調べる その3