2012/07/31

グラマトフィラムが出荷最盛期でした

留守中にご注文いただいておりましたグラマトフィラムの発送をお願いするため、梶坂洋蘭園を訪ねてきました。

ここでは今、まさに出荷最盛期のグラマトフィラムが溢れていました。

軽トラで次から次へと仕立て前のグラマトフィラムが運ばれてきます。


グラマトフィラムは間違いなく夏の洋ランの代名詞ですね。
暑さに強いというのもありますが、目にも涼しげで、これだけ沢山だと見応えもありました。


















見事な手さばきでアーチに仕立てられていきます。







お盆過ぎまで出荷が続けられるそうですので、販売期間を少し伸ばしてもらえるようお願いしてきました。



Grammatophyllum scriptum 'Hihimanu'   
グラマトフィラム スクリプタム‘ヒヒマヌ’まだまだ販売中です。

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2012/07/30

日本の夏は暑すぎます


梅雨明け後の連日の猛暑は栽培場の担当者から聞いてはいたものの、実際に栽培場へ足を踏み入れると、その暑さは尋常ではありません。
日本の夏は、先日まで滞在していたタイの農場よりも暑いのです。

政津農場の温度計は今にも40度超えようかという勢いです。


これは間違いなくデンドロビュームの生育を鈍らせます。


下の写真をご覧ください。


栽培場で葉焼けを起こしているのです。
遮光ネットは当然かかっており、ファンで風も送っていますが、このとおり、高温でやられてしまいました。
直射光線下でなくともこのように葉焼けは起こるのです。


趣味で栽培される皆さんも夏の管理に関して言えば、遮光ネットや寒冷紗のもとでの管理は基本と考えたほうが良いのではと思います。以前のように風通しが良ければ直射光線でもOKとはとても言えない状況です。
加えて、十分な通風を確保することがデンドロに夏を快適に過ごさせる方法でしょう。


実際、我々も夏の間、少しでも風通しよく、環境良く育ててやりたいと考えるため、すべてを外に出すことはかないませんが、なるべく温室やビニールハウスでなく戸外に設置した遮光ネットのみの簡易ハウスで育ててやります。
事実そのほうが明らかに生育が良いのです。

一般家庭でも是非、遮光、通風を考慮し暑い夏を乗り切ってください。



2012/07/21

チェンマイにある農場に向かいます

昨日はタイへ持ち込むフラスコ苗の植物検疫を受けてきました。
これを親株として、デンドロビュームが増産されます。


人工繁殖が明らかな交配種のデンドロのフラスコ苗はワシントン条約には関係がありません。
また無菌培養であるフラスコ苗の検査は植物検疫も比較的簡単です。



今回はこれを持ってタイのチェンマイにある農場に向かいます。
途中、中国の提携先の昆明の農場も訪れる予定です。




ブログの更新は帰国後になりますが、現地の様子もご報告いたしますね。



通販業務の長期休暇のお知らせです

山本デンドロビューム園鉢物shop http://www.rakuten.co.jp/dendro/の発送および通販受付業務に関するお知らせです。



http://www.rakuten.co.jp/dendro/




7月21日から7月30日までの11日間は、担当者不在のため、まことに勝手ながら商品の発送業務をお休みとさせていただきます。




配送日のご指定がある場合はこの期間を避けてご指定ください。

商品の発送はお受けできませんが、この期間のご注文、商品に関するお問い合わせ、栽培管理法に関するお問い合わせにはメールのみになりますがお応えさせていただきますので、何かご不明な点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。






今後もより多くのデンドロビュームをご紹介させていただきます。


山本デンドロビューム園をよろしくお願いいたします。



2012/07/19

バニラビーンズが落下

政津農場のバニラにちょっと異変がありました。





せっかく実りつつあるバニラビーンズがポロポロと落下してきます。

梅雨明け前から続く高温のせいでしょうか?
それとも、かれこれ10年になるこの巨大な樹にも寿命が来たのかと心配になりました。



原因はどうやら、根にあったようです。

梅雨の期間に連続して降り続いた豪雨のせいで温室周りは水はけが悪くなり、その水が温室内にも侵入。棚下に根を張ったバニラの周りはいつまでも古い水が溜まったままでした。
そのため地中の根の一部に腐敗が目立ちます。



生育中は水が必要とはいえ、不要な水や古い水の停滞が根痛み根腐れの原因となったのでしょう。


元々は鉢植えを棚下に置いておいたものがいつしか、根が増えて地面に直接根を張らせていきました。ここまで大きくなることは想像していませんでしたが、地面に植わっている以上はしかたがないのかも知れません。


落下したバニラの鞘を割ってみると、すでに小さな種が確認できます。
もちろん香りはしませんが、せっかくここまで実ってきたのに残念でした。




梅雨明けもしたことですし、少しづつ元の環境に戻ってくれるでしょう。



そして、こちらのバニラビーンズはすくすくと生長を続けているようです。


収穫まではまだまだです。




2012/07/17

着生ランなのです

びっしりと棚いっぱいに並ぶ株は、この夏のうちに寄せ植えして鉢物になる予定のデンドロビューム達。いずれも70センチを超える大株に育ち、寄せ植えを待っています。





今日見ていただきたいのは株の出来具合ではなく、根の方です。



鉢の外に溢れた根の量は尋常ではありません。
いずれも70センチを超える大株を支える根の量はこれだけ必要なのだとも言えます。


写真を見る限り、ポットの外の根の量のほうが多いくらいです。
鉢から溢れて白い根を伸ばす様子はデンドロビュームが着生ランであることも再認識させてくれます。


鉢に収まっていないと心配される方も多いでしょうが、外に溢れた根こそ、デンドロ本来の根の姿であり、水を与えてやれば、しっかりと必要な水分を吸い上げてくれます。


植替え時期や水やりに失敗を繰り返す方は、改めてデンドロ本来の性質を考えてみると良いでしょう。

※開花時期に合わせて寄せ植え作業は行われるため、遅いものは9月に入ってからになるものもあります。一般家庭とは違う点はご注意ください。




2012/07/16

真夏日

梅雨明け発表はまだのようですが、梅雨空から一転しての真夏日の連続はデンドロビュームには辛い環境です。


デンドロは丈夫だから直射光線もOKと思っていませんか?

もちろん丈夫な植物ですから、春から慣らしてやれば直射光線にも耐えることは出来ます。


原産地では枯れ木に着生するデンドロビュームに日傘を差してくれる人もいなければ、葦簾を立てかけてくれる人もいません。しかしそれは常に風の動く地上高い木の上のこと。

私達の自宅のベランダや庭先での管理は決して良い環境とはいえません。
コンクリートの照り返しの熱も強烈です。
一見、耐えているように見えますが、それは何とか耐えしのいでいるだけで、健やかな生育をしているとは言えないのです。


光線に当ててやることはもちろん必要ですが、極端な高温を光合成反応を阻害し、むしろ生育が鈍る恐れがあります。また高温期の直射光線は葉の表面の組織を破壊し、早い時期の落葉に繋がります。
秋までにデンドロビュームの株を成熟させようと思うのなら、真夏の一番暑い時期に最低限必要な遮光はしてやるべきでしょう。快適な環境を整えてやりましょう。



私たちの温室では連日このような数字が並びます。
冬の保温に適した温室の作りは、夏には構造上、風通しの面で非常に問題があります。
扉一枚、窓一枚が通風を妨げ、熱がこもり温度が上がる原因となります。


遮光ネットを利用することで気温を下げ、葉の表面温度を下げてやります。


 葉が弱ってくると、病気も出やすくなります。
 葉の表面の光沢がいつまでも保持できるよう注意したいものです。




もちろん暗すぎて逆効果にならないよう注意も必要ですし、いつまでも遮光ネットを貼り放しにすることにも気をつけたいですね。




2012/07/13

RHSの登録結果(登録日2012/07/10)

10品種がサンダース・リストに登録されました。

登録日は2012/07/10
RHSのページには既に反映されています。
The International Orchid Register

http://apps.rhs.org.uk/horticulturaldatabase/orchidregister/

ここで登録される品種名は基礎交配部分の登録が多いので皆様がその花を目にすることはないかも知れません。 
しかし、育種をする上では重要な部分であり、怠ることの出来ない重要な作業になります。









NAME                 PARENTAGE
Charm Lady            Den.Liberty Star x Den.Lucky Princess                     

Charm Pink             Den.Charming Queen x Den.Charm Grande 
          
Emily Heart             Den.Emillio x Den.Super Chance
              
Kiss Me                  Den.Pink Kiss x Den.Spring Valley
                
Lovely Face            Den.To My Kids x Den.Pink Beauty                

Morning Glow           Den.Francis x Den.Memorial Day                   

My Melody              Den.Doll King x Den.Sweet Pinky                  

Neo Glory               Den.Star Glory x Den.Juling                        

Wisdom                   Den.Comet Dragon x Den.Victory Road           

Yellow Gem              Den.Yellow Ribbon x Den.Royal Jewelry         


以上、ご報告でした。

キュートドレス‘ミスティー’

Den.Cute Dress 'Misty'


(Den.Fresh Girl x Den.Cassiope) 1995年 J.Yamamoto RHS登録

キュートドレス‘ミスティー’


Den.Cute Dress 'Misty'

光沢あるロウ質のような花弁が特徴の中輪花。
リップには赤紫の小さい目が2つ入る。花保ちは非常に良い。



株立もよく、バルブは強健で、新芽は通常2~3本立つ。




Den.Cute Dress 'Misty'

Den.Cute Dress 'Misty' 


キュートドレス‘ミスティー’ に興味をお持ちの方はこちらをご覧ください。

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2012/07/11

グラマトフィラムの生産現場を見学してきました

今日は夏の洋ラン、グラマトフィラムの生産農家にお邪魔して来ました。

弊社が現在楽天で取り扱っているグラマトフィラムはすべてこちらの農場で丹誠込めて栽培されたものになります。

正式な名前は
Grammatophyllum scriptum 'Hihimanu'    
グラマトフィラム スクリプタム‘ヒヒマヌ’
と言います。

グラマトフィラム スクリプタム‘ヒヒマヌ’


1花茎に100輪ほどの花をつけます。ボリュームがあり、夏を代表するランです。原産地は東南アジアの熱帯地域。






グラマトフィラム スクリプタム‘ヒヒマヌ’


グラマトフィラム スクリプタム‘ヒヒマヌ’

 しかも、このグラマトフィラム、なんと3ヶ月近くも花が楽しめるのです。


さらに 商品の花の間から顔を出していたのは何とグラマトフィラムの花芽です。
今咲いている花が終わった頃に再びお花が楽しめるわけですね。

これから花茎を長く伸ばします




今季は開花がやや遅れているとのこと。
蕾を沢山付けたグラマトフィラムを見ることが出来ました。







仕立て前の様子



最後に、グラマトフィラムが自宅に届いた後の管理で一番大切なことを伺ってみました。
それは水を切らさないことだそうです。
蕾をたくさん付けたグラマトフィラムは水を大量に欲します。蕾付きで届くグラマトフィラムを見事に咲かせるためには水切れに注意とのことでした。

もちろんお皿に水を溜めることは厳禁です。


夏の贈り物がまだ決まらないという方はグラマトフィラムを贈ってみませんか?

【特選サマーギフト】夏のランの代表格 グラマトフィラム
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2012/07/10

第7回プレゼント企画を開催中です

第7回のプレゼントはデンドロビュームの鉢物です。

といっても花はありません。しかし既に株立ちよく仕立てられていますので、とにかく今シーズンは水やりだけでも大丈夫!
来春にたくさんの花を咲かせて、デンドロビュームを好きになってほしい!
そんなプレゼントです。

ご好評いただけるようなら、花のない季節が後数ヶ月続きますが、継続して未開花鉢物のプレゼントを続けていこうと思います。
ぜひ、ご応募宜しくお願い致します。


 懸賞応募ページはこちら

来春開花予定!スプリングバード ‘倉敷’(未開花)の4.5号仕立てが3名様に当たります! 

来春開花予定!スプリングバード ‘倉敷’(未開花)の4.5号仕立てが3名様に当たります! 


開催期間は 30日 (2012/07/09 21:06 〜 2012/08/09 21:00)

 

デンドロは育てたことがないという方もこのプレゼント応募をきっかけに、デンドロビュームにも興味を持ってもらえると大変嬉しいです。是非ご応募ください。 



「山本デンドロビューム園鉢物shop」の楽天公式Facebookページではこのように栽培場の様子や、開花中のデンドロビュームの紹介など、楽しい写真や情報が満載です。


山本デンドロビューム園鉢物shop



山本デンドロビューム園鉢物shop





また既に運営中のページもどうぞ宜しくお願い致します。
それぞれに特徴ある情報発信をしています。


Yamamoto Dendrobiums
海外の方からも多くのアクセスがあります。デンドロファンや海外の生産者向けに美しいデンドロビュームの写真や情報を発信していきます。









株式会社山本デンドロビューム園
主に国内のデンドロビューム生産者や市場や生花店、販売店向けの情報をお届けします。卸販売に関する情報を詳細にお伝えできるように努めます。







興味ある方は是非ご参加ください。



 

2012/07/09

10年ものの解体作業

先日株分けの基本をお伝えしました。

さて、今日は実践というわけではありませんが、研究温室に昔からある古株の株分けに挑戦したいと思います。

ノビル系デンドロとは姿、特徴が違いますが、ニューギニア原産のスペクタビレの系統のデンドロ交配種です。







寝かせて何をしているかというと、あふれるほど伸びた根に隠れて見えませんが、実は陶器鉢に植わっています。
この中に7.0号の陶器鉢が隠れていて、その外側に根が あふれている状況なのです。

10年以上植え替えをせずに放おって置いたせいでとんでもないことに。

ハンマーで根を痛めないように鉢を割りながら、そしてカッターナイフで鉢の外に溢れた株の切り分けをしながら、慎重に作業開始です。


塗りの掛かった陶器鉢を割るときは表面のガラス質が飛び散るため、布で覆ってから作業しましょう。

 鉢を覆っていた株も剥がし終えました。


根に張り付いた陶器鉢も何とか取り外しに成功です。



でも本当に大変なのは鉢を取り除いてからでした。

作業しやすいよう、半分に割ることにしたのですが、 新芽は外側だけでなく、中心に向かって内向きにも好き放題に伸びているため、刃物の切り分ける方向に苦労します。







しかも、株元の堅さとびっしりと張った根の量に解体作業は難航しました。
カッターが何度も刃こぼれを起こすほどです。

 新芽をダメにしてしまう失敗もありました。


そしてやっとのことで、半分に切り分けることが出来ました。



ここから古い根を取り除いて、更に細かくバルブを整理していきます。
通常の鉢増しと違う点はこの部分です。古い株の株分けの場合は この古くなって傷んだ根や腐った根を取り除くことが重要です。
古い根とは明らかに腐敗しているものはもちろんですが、根の機能を果たしていない部分のことを指します。


株元部分には古い根の塊が

下の2枚を見比べてください。
根の断面の中心部分に緑色の芯が見えるでしょうか。ランの本当の根はこの中心柱と呼ばれる部分なのです。緑色をした部分はしっかりと生きています。


緑の部分を中心柱と言います

反対に中心部分に芯がなくがスカスカなものは機能していません。

中心部は茶色で機能していません



この古い部分を残しておくと せっかく植え替えた新しい鉢の中で再び、腐敗、植え込み材料の劣化を引き起こす原因となります。



また、古く見えても、途中から新しい根が伸びていることもあるので判断は慎重に。

新たな根が展開しています




株分けの結果です。
大小取り混ぜて20以上の株に分けられました。








株分けの場合、バルブを大きく傷つけることもありますので、分けてすぐ植えてしまうのではなく、傷口を乾燥させる意味からも翌日以降に植えてやりましょう。
乾燥させる場所は風通しの良い日陰です。決して直射光線の当たる場所に放置しないよう気をつけます。


そして鉢に植える際は、一番に根の量を考え、バルブの本数、鉢とのバランスを考えて鉢サイズを決定します。




 植えてしばらくは直射日光を避けて、涼しい場所で管理。水のやり過ぎに注意です。


実際に株分けを行うと想像以上に体力を使います。
皆様の家庭では、すべて植えると場所も取り、管理にも困りますね。
栽培に慣れて、株を残すことに自信があれば、すべての鉢を植えるのではなく、小さくてもしっかりとした鉢のみを残すのが良いでしょう。